「エイジングケアを始めよう」と思ったら、まずは正しく理解しましょう。
理解をすることで、「エイジングケアとは何をすればいいのか」が分かるようになってきます。
第1回目のエイジングケア講座は、以下の内容です。
【第1回】エイジングケア講座
1、エイジング症状を知ろう
2、エイジングケアの敵を知ろう
まずは「エイジング(老化)」を知ろう
まずは老化するということ(ここではエイジング症状と呼んでいます)とは、どういうことか?何が起こっているのか?を知りましょう。
1、エイジング症状を知ろう
エイジングの症状は代表的なもので以下が挙げられます。(このエイジングケア講座では以下の5つを基本に解説していきます)
エイジング症状
- シミ
- シワ
- たるみ
- 毛穴の目立ち
- 薄毛・白髪
細部まで理解しようとすると、もの凄く膨大な量になるので、知っておくべき「特徴」をさらっとまとめてみました。
一般的に広く知られていることかもしれませんが、確認の為にも1つずつ、ぜひ読んでみてください。
エイジング症状① シミ
1つ目は、30歳を過ぎたくらいから、急に出てくると言われるシミ。
エイジング症状の中で1番最初に出るのがシミで、シミがきっかけでエイジングケアに興味を持つことが多いと思います。
シミには4種類ある
シミの種類
- 老人性色素斑(日光性黒子)
- 雀卵斑(そばかす)
- 炎症後色素沈着
- 肝斑
断トツで多いのは、日焼けによるシミ(老人性色素斑)ですが、シミの種類に合わせて対策しないと悪化することがあるので注意が必要です。
参考:»あなたはどのタイプのシミ?4種類のシミの見分け方とお手入れ方法
現在はレーザーで治療できますが、予防をしないとすぐに再発します。
エイジング症状② シワ
2つ目は、加齢イメージの代表格のシワ。
実は「シワ」と、この次に出てくる「たるみ」は定義や境目がとても曖昧です。
また、同じ表情を繰り返す事で表情筋が縮まってできるシワは「表情じわ」と言います。
「シワ」は進行していく
シワは肌についた溝、肌の折り目の癖です。
シワはどんどん深く、濃くなっていき、【浅いシワ】⇒【深いシワ】⇒【たるみ】へと進行していきます。
浅いシワは化粧品で改善できる!
浅いシワは、乾燥や肌のしなやかさの不足が原因なので、化粧品で改善出来ます。
しかし、肌内部のコラーゲンの減少が原因である深いシワになると、化粧品での改善は限界があります。(なので、浅いシワの時点で早めのケアをする方が楽です)
エイジング症状③ たるみ
3つ目のたるみは「肌内部のコラーゲンの減少」「表情筋の衰え」「脂肪増加」などから皮膚や脂肪を支えきれなくなり全体的に垂れ下がることで起こります。
「ほうれい線」はシワではない
老けの象徴である「ほうれい線」はシワだと間違って認識されがちですが、ほうれい線は「たるみ」です。
たるみは化粧品での改善は、ほぼ無理です。
参考:
化粧品で「ほうれい線に…」と書いてある場合はあくまでも表面の浅いシワの部分のことです。
(ほうれい線が消える…と、うたってる化粧品は、過剰表現で薬事法に違反気味なので信用しない方が良いと思います。笑)
顔全体でたるみが進行すると、ほうれい線の他に、涙袋、ゴルゴ線、マリオネットライン、二重アゴなど様々な症状が出てきます。
エイジング症状④ 毛穴の目立ち
4つ目の毛穴の目立ちは、若い時には「皮脂過剰」によるものが多いですが、エイジングでの毛穴の目立ちは「たるみ毛穴」です。
たるみ毛穴はコラーゲン減少が原因
たるみ毛穴は、肌内部のコラーゲンの減少により肌のハリがなくなるのが原因です。
ハリのある肌は、毛穴周りの皮膚に弾力があって盛り上がっています。(図の左側)
「たるみ毛穴」は毛穴周りの肌が毛穴の中に皮膚が落ち込むことによって毛穴が大きく見えます。(図の右側)
また、たるみ毛穴が起こると皮脂や角栓などの「詰まり」も起こりやすくなるので余計に目立ちやすくなります。
エイジングケアの毛穴対策
エイジングケアでは「たるみ」も「詰まり」も同時に対策していくことが大切です。(対策については別の回で紹介します)
エイジング症状⑤ 薄毛・白髪
【薄毛】
5つ目、まずは薄毛について。
男性の場合は9割がAGA(男性ホルモンの影響)による薄毛と言われていますが、女性の薄毛は、男性と違って「複雑」です。
女性の薄毛の原因は「いろいろ」ある
女性の薄毛は、ホルモンバランス、ストレス、血行不良、頭皮環境、食生活、生活リズム、、、など様々な原因が絡み、特定するのが難しいです。
また、女性の場合、髪の本数が減るというよりは髪が痩せ細くなって薄く見えるのも一因としてあります。
髪が細くなると「うねり」が出てくる
髪が細くなると生え際などに「うねり」が出て、髪型がうまく整わないなどの悩みが出てきます。
また加齢と共に髪が乾燥しやすくなり、「うねり」を加速させます。
【白髪】
次に、白髪について。
白髪は、髪に色をつけるメラニン色素を失った状態です。
白髪は予防が全て
白髪のメカニズムはまだ謎な部分が多いそうですが、1度白髪になった髪は、基本的に元に戻りません。白髪は予防が全てです。
白髪は1本でもあるとぐっと老けて見えます。
ちゃんとケアをしようとすると頻度高く、白髪染めをしなければならず手間がかかります。
エイジングケアで優先すること
エイジング症状を読んで、いかがでしたか?
「エイジングケア」って
何をしたらいいんだろう、、、
…と、最初は漠然としていた思いますが、1つずつエイジング症状について理解すると、何をするべきか、だんだん見えてくるのではないかと思います。
エイジングケアにおいて重視したいこと
これは完全なる私の個人的な意見なので、あくまでも参考程度に、、、。
エイジングケアで重視した方がいいと思うこと。
それは…
「たるみ」と「薄毛」に対するエイジングケアです。
なぜなら、「たるみ」と「薄毛」が見た目の老け具合に最も影響するからです。
「たるみ」がヤバイ理由
一見、シワの方が注目されがちですが、実際には、シワが数本入ったくらいでは見た目はそこまで変わりません。
「たるみ」は顔つき、顔の形が変わります。
目が垂れて位置や形が変わる、頰が縦長になる、、、という様に見た目の変化がかなり大きいです。
「老ける=顔が年寄りの顔に変わる」のであり、顔が変わるのは「たるみ」だからです。
「薄毛」がヤバイ理由
薄毛は想像するだけでも分かる気もしますが、髪で人の見た目はかなり変わります。
年齢を重ねると肌よりも「髪が見た目年齢を決める」と言われるほど。
どんなにおしゃれな服装をしても、ヘアスタイルがおしゃれでないと全て台無しになるように、髪が印象を大きく決めています。
エイジングケアの落とし穴「たるみ」と「薄毛」
エイジングケアというと、美容雑誌や世の中の情報では、「シミ」や「シワ」「毛穴」に注目されがちです。
しかし、「たるみ」「薄毛」の方が断然、改善するのが大変です。
静かに進行する「たるみ」と「薄毛」
「たるみ」と「薄毛」は他のエイジング症状と違って、緩やかに常に進行しています。
毎日少しずつ進行しているので、なかなか気づきにくいですが、気づくのは「見た目に影響が出た時」です。
しかし、見た目に出た時には、既にかなり進行した状態です。
隠せるものは、どうにかなる(笑)
ぶっちゃけ、他のエイジング症状(シミ、シワ、毛穴目立ち、白髪)はメイクや白髪染めである程度、隠せます。
※薄毛はウィッグや植毛などもありますが、非常に高額です。
シミは今では簡単にレーザーで取ることが出来るし、肌の表面の問題は使う化粧品次第ですぐに改善します。
「たるみ」「薄毛」は時間がかかる
エイジング症状の原因を読んで、感じたかもしれませんが「たるみ」と「薄毛」は改善に時間がかかります。
髪はすぐに生えませんしね…。
「たるみ」「薄毛」は、エイジング症状が出てからではなく、早い段階でエイジングケアをすることが重要です。
、、、と個人的には思っています。笑
(これはあくまでも私の意見なので、、、)
私も最初は知らなかったのですが、エイジングケアのことを調べれば調べるほど、「たるみ」と「髪の毛」が大事だなって思いました。
「薄毛」もですが、「白髪」も予防するしかないと知ってからは、髪のケアを重視しています。
では、エイジング症状について理解した次は、そのエイジング症状を起こすもの、「エイジングケアの敵」について理解しましょう。
2、エイジングケアの敵を知ろう
「エイジングケアの敵」とは、エイジング症状を起こさせるもの。
すなわち、老化をさせるものです。
エイジングケアの敵は主に以下の4つです。
エイジングケアの敵
- 紫外線
- 活性酸素
- 炎症
- 血行不良
厳密に言うと、老化の要因は他にもたくさんありますが、この上記4つを意識すれば十分かと思います。
参考:他も知りたい方はこちらをどうぞ。
»【必見】肌老化の原因8選【紫外線(光老化)だけじゃない】
エイジングケアの敵① 紫外線
広く知られていますが、紫外線はエイジングケアの「最大の敵」です。
シミの原因は紫外線と言うのは広く知られていますが、実は「シワ」「たるみ」「たるみ毛穴」も紫外線を浴びることが主な原因です。
肌老化の8割を占めるとも言われる紫外線
紫外線のエネルギーは凄まじく、窓ガラスも透過し、肌の奥(真皮層)まで届きます。
また、紫外線には細胞のDNAを傷つけ、肌の構造そのものを変性させてしまう力もあります。
紫外線を感知すると肌を守ろうとメラニン色素を作り出し、それがやがて「シミ」になります。(これは定番ですね。)
何よりヤバイのはコラーゲンを壊すこと
エイジング症状に何度も出てきた「コラーゲン減少」。
紫外線は肌の内部のコラーゲンを変性・劣化させ肌の弾力を失わせます。ほとんどの原因が紫外線にあると言っても過言ではないです。
エイジングケアの敵② 活性酸素
鉄の釘が錆びる(=酸化する)のと同じように、人間も酸化します。
その酸化をさせているのが「活性酸素」です。
呼吸をするだけでも活性酸素が発生
人間が呼吸をするだけでも、体内に活性酸素が作られます。なので、これは避けられません。(人が必ず老いるのはこの為。)
活性酸素は細胞や遺伝子を傷つけ、コラーゲンも破壊します。結果として「シミ」「シワ」「たるみ」も引き起こします。
活性酸素を消去する「抗酸化」
人間には体内に発生した活性酸素を除去する力、「抗酸化力」が備わっています。
しかし、年齢と共にその機能が低下する為、化粧品や食べ物などで補うことが大切です。
エイジングケアの敵③ 炎症
「こする」「たたく」「引っ張る」などは肌のコラーゲンを破壊し、シワやたるみを引き起こす原因になります。
近年のマッサージブームが、かえって悪化させる要因になることも、、、。(※世の中には様々な美容論があり、マッサージが一概に良いとも悪いとも言えません。)
合わない化粧品を使い続けると…
肌に合わない化粧品を使っていると、慢性的な「炎症」を起こして、そこに活性酸素までも発生させてしまいます。
更に、炎症を起こした部分に紫外線を浴びると「色素沈着」も起こる為、合わない化粧品はすぐに使用をやめた方が良いです。
エイジングケアの敵④ 血行不良
人間の肌や細胞は毎日生まれ変わり、常に作られています。
元気な肌や細胞が作られる為には、血液からの「酸素」や「栄養素」が必要になります。
コラーゲン減少、うるおい不足…細胞から衰える
「冷え性」や「筋力不足」などから血行不良が起こると、酸素や栄養素が行き渡らず、コラーゲンがうまく作られなかったり、うるおい不足など肌老化を起こします。
また肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が阻害されると、コラーゲン生成量も減り、老化を加速させます。
エイジングケアについて、なんとなく理解できましたか?
いかがでしたか?
「エイジングケア」について、理解できたでしょうか?
詳しくなくても、「エイジングケアとはなんとなくこんなもの」と軽く理解できればOKです。
第1回 エイジングケア講座のおさらい
第1回は、「エイジング症状」と「エイジングケアの敵」について紹介しました。
エイジング症状
- シミ(4種類ある)
- シワ(進行する、浅ければ化粧品で改善)
- たるみ(化粧品で改善不可、最も老けて見える)
- 毛穴の目立ち(ハリ不足)
- 薄毛・白髪(薄毛は原因が多様、白髪は予防が全て)
たるみと薄毛が時間がかかり、影響も大きいので重要項目
エイジングケアの敵
- 紫外線(これが最大の敵)
- 活性酸素(必ず発生する)
- 炎症(マッサージや合わない化粧品)
- 血行不良(栄養不足で細胞から衰える)
エイジングケアの「だいたいの概要」はこれで理解できたと思います。
第2回からは、実際にエイジングケアをしていきましょう。
第2回もぜひご覧ください。
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【第2回】エイジングケア最大の敵「紫外線」の攻略ポイント
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最後まで読んで頂き、ありがとうございました☺️❤️